最近、新幹線出張の際は、本を読むことが楽しみとなっている。新潟~東京間であれば、往復4時間程度なので、本1冊読むのにちょうどよい。
今回は、表題のとおり「あんぽん」を読んだ。ソフトバンク「孫正義」伝である。異色の伝記ものであるが、九州佐賀県鳥栖出身だと知った。
私の両親も九州佐賀県小城出身であり、子供のころからその当時のことを聞いていた。「ケンカ、駆け落ち、やくざ、不倫・・・」等の話題を結構多く聞かされていたが、この本を読んで改めて当時の九州佐賀の雰囲気が分かったような気がする。
新潟では母親と同じ世代でそのような話題を聞いたことがあまり無いので、新潟は昔からおっとり裕福な県だなと再認識してしまう。
私の祖父の代に一時的に朝鮮で住んでおり、戦後、朝鮮から引き上げたが、佐賀では相当底辺の暮らしをしていたと聞く。この本では、さらなる極貧と加えて差別が当時の在日の環境であった。
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生きることへのエネルギーが強烈に発散されていた時代・土地柄である。孫正義の背骨に流れる血を知る思いである。