先日、3年前?の教え子が相談にやってきました。(昨年まで専門学校の先生でした)「派遣が終了し、次の仕事の前に県外の就職訓練学校へ行こうか迷っている。」という内容です。
実はその子は聾話者で、専門学校に入るときも面談をした子です。当時は、健常者と一緒に勉強したいという思いで専門学校へ飛び込んできました。一緒に来ていたお母さんが大変心配していましたが、その子を見ていると前向きで大丈夫と確信するものがありました。
今回は多少迷っているようでしたが、(筆談で)話を聞くと、実は本人の気持ちは決まっているようです。多分、心を決めるために来たのでしょう。私は、普通の助言と「あなたなら大丈夫」と付け加え、彼女はしきりに感謝して帰りました。
聾話者が定職に付くことは、本当に難しいようです。彼女は、お兄さんからお金を借りて専門学校に来て、今、働きながら返しているとも聞きました。
彼女は感謝して帰りましたが、私の方が教わる事が多く、もっと彼女に感謝しています。「ありがとうございます。」